『白骨街道ACT1』
藤元組Filmサポーターズクラブのオンライン試写にて鑑賞しました。
まず一言感想…
「めっちゃ良かったー、大好きー」
アートフィルムで、ドキュメンタリー的で、歴史を伝えるもので…
最高でした。
ミャンマーのチン州、戦没者の遺骨回収作業をする人たちを映像に捉えた作品。
実はこの作品の存在を知るまで
ミャンマーで行なわれた『インパール作戦』のこと、白骨街道と呼ばれるこの一帯のこと、歴史、何も知りませんでした。
日本人をルーツに生まれたなら必ず
戦地に向かう大切な誰かを見送った人が親族にいる。当然、私もその一人のはずなのに。
何も知らない自分にがっかりして、教えてくれなかった大人にもがっかりして、どうしてもっと真剣に戦争について学ぼうとしなかったのかと、再び自分にがっかりした。
そして…お盆のお墓参りで戦没者の慰霊碑の前で何十分も動かなかった祖母の背中を思い出した。そんな祖母をじっと待ってる母や叔父叔母のことを思い出した。
そういう記憶を持つ人には、ある答えを見出させてくれる作品だと思うし、持たない人にも、新しい気づきを与えてくれる作品だと思った。
鬱蒼と繁る木々や雲海、その先に広がる景色土を掘る人たちの息遣いが
「過去は過ぎ去って消え去っていくものではなく、その時その場所に誰かがいて事が起きて、今も在るのだ」
と、語っているようで、その現実を受け止めるのがちょっと辛いようにさえ思ってしまった。
この『白骨街道』は
4月16日〜4月22日に全国の映画館で上映される
『映画を観て、ミャンマーを知るvol.2』
にて上映される作品の一つ
同時上映は、ミャンマー人家族を描いた
『僕の帰る場所』
こちらは日本に住むミャンマー人一家を囲む現実と、撮影当時のミャンマーが映し出されている素敵な作品。
詳しくは、藤元明緒監督のTwitterや藤元組のホームページへ
↓↓↓
そして…
今現在、白骨街道の舞台のチン州が大変なことになっているということを昨日知って
本当に悲しくて、やりきれない気持ちでいっぱいになってしまいそうなのですが
何も出来ない私は、自分のできること、やるべきことをやるしかないのだと、自分に言い聞かせて今日も頑張る。
どんな小さなこともどこかの誰かの幸福につながっていると信じて。
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